1951年10月、名古屋教会の始まりは千種区御棚町に建ったばかりの、真新しい宣教師の家でした。
1人の宣教師と1人の独身牧師がここを事務所として活動を開始しました。特別伝道集会を計画し、集会場の交渉、定期集会場探し、伝道会の諸準備、楽譜作り、ポスター、チラシの作成と配布等、てんてこまいの忙しさだったそうです。
何とか間に合わせて、10月17~19日の三日間、名古屋駅前の大ホールを借りて開催することが出来ました。
三日間でカード署名者500余名、求道決心者は200余名、次の日曜日からの朝礼拝は、借りておいた中区大池町の商工会議所二階ホーで、夜は水曜日も加えて御棚町の宣教師の家で行いました。
商工会議所は焼跡の真中にポッンと残っていたものでした。
名前は立派でしたが、中には何もありませんでした。なので看板も
オルガンも150脚以上の折りたたみ椅子も、集会の度に御棚町から
運び込んでいました。このような状況の中で、名古屋バプテスト伝
道所は始まったのでした。
それでもその年の12月には第一回バプテスマ23名、翌年の4月には第二回バプテスマ17名(まだ会堂がなかったので西区の新生教会のバプテストリーを借りて)と、恵まれた開拓伝道でした。
1952年7月15日、教会組織会議が行われ、同年連盟総会にて加盟承認され、晴れて名古屋バプテスト教会となりました。
同年、会堂建設という大事業が行われました。いくつかの候補地か
ら、空襲で焼け野原だった今池に決定。今の繁栄からは想像も出来
ない場所でした。
1953年4月新会堂献堂式挙行。
しばらくして宗教法人化され、
「日本バプテスト名古屋キリスト教会」(現教会名)と改名して
現在に続いています。